マリモ書店 2019.09-1
最近読んだもの
『アイドル新党』 原宏一 徳間書店
『人は幸せになるために生まれてきたのです』
つかこうへい 光文社
『ハゲ・デブ殺人事件』つかこうへい 角川書店
『ベストセラー全史』 澤村修治 筑摩書房
『モーニングサービス』 三田完 新潮社
何冊かは読みなおしのものもありますが、
三田完という人の作品は好きです。
わたしは過去に一度だけ有名人のサインをもらったことがあります。今から30年以上前ですが、直接ではなく間接的にですが「小沢昭一」さんからサイン頂きました。色紙には『明日のこころだぁ 小沢昭一』と書かれてました。三田完は小沢昭一さんと永く一緒に仕事してきた人らしく、この人の作品はとても読みやすいんです。時代感や感性が。
自分は女性作家ものはあまり読めないのですが、何人かは支持してる作家もいます。その一人が川上弘美です。「女性」「作家」「作品」と分類すると川上弘美作品は「女性」を強く感じます。女性というより女という生き物という言葉のほうがあっているかも知れません。男にとって女という生き物はきっと死ぬまで理解できないものでしょうが、彼女の作品を読むと少しだけわかったような気持ちになるのが不思議です。
ちなみに、自分の中で「女性作家読み」いちばんは井上荒野です。この人の作品の話しは今度ゆっくりと。
『ホジュン』DVDは24巻まで観ました。はい。
では、また次回。 「明日のこころだぁ」
『蒲田行進曲』『ROGUE』『ホジュン』
『蒲田行進曲』久々に観ました。
つかこうへい+深作欣二監督 良かったです。
こういう人物の組み合わせは自分好みです。
活字人間としてはやはり原作本のほうが好きですが、映像ではちょっと泣く場面もありました。
つか作品はどうしても、平田満が主役になっちゃいますね。この映画以降、風間杜夫はじめそれぞれの役者の人生変わりましたね。2019年の現代ではこういう作品はまったく通用しないものですか?無理ですか。時代が違うって、こういうことか。
今日読んだ本
『終わりのない歌』奥野敦士 双葉社
「ROGUE」というバンドのボーカリスト奥野敦士の著作です。2008年に事故にあい下半身不随、現在は車いすで介護施設で暮らしているのを初めて知りました。「ROGUE」メンバー全員が全国各地に1ヶ月間暮らして、地方プロモーションやっていたのは当時も話題になってましたが、やはりキツかったですか。いつか彼の歌を聴きにいきます。
『糖尿病に薬はいらない!』
森田トミオ 宝島社新書
この本は自宅に保管してるもので、読み返しました。これは自分の糖尿病治療に大きなヒントをくれた著作です。
森田トミオ新作調べようとしたら、どうも昨年お亡くなりになったようです。まだ60才ちょとだと思われるのに、、。つかこうへいも若くして亡くなり。ホント人って死ぬもんなんですね。
『ホジュン』DVD3.4.5.6借りてきたので12話分ノンストップで観ます。
では、また次回。
マリモ書店 2019.08-3
最近読んだもの。どーもいまひとつ。
『アラフォー・クライシス「不遇の時代」迫る危機』NHKクローズアップ現代+取材班 新潮社
『欲望の資本主義2』
『欲望の資本主義3』
丸山俊一 東洋経済新報社
『僕は偽薬を売ることにした』
水口直樹 国書刊行会
『一度死んだ僕の・車いす世界一周』
三代達矢 光文社
『つかこうへい正伝』
長谷川康夫 新潮社
しかし最近は小説ってのをあまり読まくなったなぁ。読みたい作家がいないのかなー。以前は自分の本棚に本がどんどん増えていくのが楽しかったけど、いまでは近所の大型書店、ブックオフ、図書館を使いわけてます。つかこうへいは「作家読み」のひとりでした。側近の著者が書いた正伝ですが、つかこうへいの演出方法など改めて勉強になりました。『蒲田行進曲』角川書店版は自分の中で10本の指に入る作品でした。あのスピード感とリズム感はつかこうへいにしか出せません。つか著作は小説ではないと言う批評家はたくさんいましたが、カテゴリーなんてどーでもいいじゃないですか。エンドユーザーが支持すれば。正伝でも、つかこうへいは嘘八百のハッタリ野郎で寂しがり屋で他に類を見ない才能の持ち主だったこと確認できてホッとしました。
今日はTSUTAYA行って蒲田行進曲のDVD借りてきますかな。
では、また次回。
本屋さんイベント 1
昨日は大型の本屋さんで
夏休み企画「こども新聞記事養成講座」をやりました。告知期間も短く、事前申込みはゼロだったけど当日は小学校3年生の男の子、その妹ちゃん、お母さんが参加してくれスタートできました。途中からは小学校2年生の女の子とお母さんも加わり講師の新聞社の方も熱心に取材の仕方などをレクチャーしていざ実践へ。こども新聞記者として取材スタート。男の子は本屋さんの店長さんに「本屋さんのレジの仕組み」「クレジットカードを使った時のレジ」など本屋さんのレジに特化した取材を開始しましたが、なぜ本屋さんのそれも『レジ』なのかは誰にもわかりません。本当にこどもの発想や着眼点はおもしろいものです。小学校2年生の女の子はパパが阪神タイガースの大ファンとのことで、野球のことを新聞記者さん相手にプロ野球や高校野球、甲子園球場のことなど知らない話しを取材してました。本人よりお母さんのほうが興味深く聞き入ってました。小さなライブイベントでしたが、本当に楽しかったです。イベントは規模の大小や年齢に関係なく、人間対人間の関係なんでわかりやすいです。わたしも本番中はスマホの電源切ってオフライン状態でこどもたちと接しました。
意識してこのオフライン状態の時間をつくり、何かを考えたり、本を読んだり、ボーッとするのは気持ちいいものです。はい。
では、また次回
マリモ書店 2019.08-2
最近読んだもの
朱川湊人(しゅかわ・みなと)『スズメの事厶所』文藝春秋
この作家はじめて読みました。なーるほど、作家プロフィールによるとデビュー作でオール讀物推理小説新人賞、その後も日本ホラー小説大賞短編賞、直木賞など受賞とのこと。いっぱい賞をもらっている人。気軽に読める軽いタッチの内容でしたよ。
北御門二郎(きたみかど・じろう)翻訳
トルストイ『文読む月日』上・中・下巻
筑摩書房
この本は、わたしにとってとても大切な本です。
仕事で旅に出るとき、いつもカバンの中にありました。旅先で嫌なこと、辛いことがあっても夜寝る前に少し読むだけで、明日は大丈夫でした。もうお亡くなりになりましたが、北御門二郎さんの不器用だけど自分の信じる道だけを生きる人生も自分好みでした。一度会ってみたかったです。なにかを聞きたいとか、話しをしたいということではなく、ただひとりのお爺さんを見ていたかったです。トルストイの翻訳はいろんな人がしていますが、わたしは北御門さん翻訳のものしか読みません。引っ越しのたびにたくさんの本を処分してきましたが、北御門二郎翻訳のトルストイ作品はいつも手の届くところにあります。最近読んだ本というより、いつでも読み返せる本です。
今日はブログより北御門二郎翻訳・トルストイ作品をじっくり読みたい気分になったので、ここまで。
嫌いなこと好きなことに理由はありません。
では、また次回
マリモ書店 2019.08-1
マリモ書店って何だ?
いつか自分で始めたいと思ってる小さな本屋さんの名前です。調べたことはないけど国内にいくつかありそうな平凡な名前です。
場所・開店日などまったく未定です。
最近読んだもの
原りょう(はら・りょう)※りょうが漢字変換できない 『それまでの明日』早川書房
もうすでに発売から1年半過ぎて最近読みました。原りょうは、わたしの「作家読み」のひとりです。みなさんもご存知のように?この人は次の作品がいつ発表されるかまったくわかりません。ちなみにこの作品も前作から14年過ぎてます。デビュー作『そして夜は甦る』読んだときは、かなり衝撃受けました。この作家自分好み。とても興味深く次作を早く読みたくなりました。小説、エッセイなど全部で8冊しか発売されてません。地元九州の新聞には連載もってるようだという情報ありましたが、九州ちょっと遠いです。また、早川書房に対するこだわりも好きです。作家の年齢とともに内容はくどくなってきたかな。登場人物が一人、二人多いのかも。主人公、沢崎のセリフのキレも全盛期ほどではありませんが、沢崎いいですよ。とにかく原りょう全面的に支持します。
あなたが死ぬまでにあと2作品は発表してください。心からお待ちしてます。
松浦弥太郎『暮しの手帖日記』暮しの手帖社 『ベリーベリーグッド』小学館『あなたにありがとう』PHP
はじめてこの人の書いたもの読みました。おそらく女性からの支持が多い、作家さんなのかなという印象です
ビートたけし『キャバレー』文藝春秋
北野武・ビートたけし作品もほぼ全部に近い割合で読んでますが「作家読み」の対象ではありません。綾小路きみまろ主人公の(事実に基づいたフィクションと編集注あり)作品で、おもしろく読めました。自分もプロダクション関係の仕事をしていたので、綾小路きみまろさんみたいなタレントさんが一番稼げるだろうなぁとずーと思ってました。最小人員で動けて、ステージにお金かける必要もない。まぁご本人が芸能界の裏も面も斜めも全て知ってるので、一番効率よく稼ぐすべを知っているでしょう。綾小路きみまろ、ビートたけしみたいに場数を踏み自分自身を冷静に見れる人は、他人にはわからないように、たくさん努力してるもんです。たけしさんが35年以上前に「おれたちひょうきん族」の楽屋でひたすらタップの稽古をしていた姿は誰も近づけないオーラがありました。
山極寿一・小川洋子『ゴリラの森.言葉の海』新潮社
うーん。とても面白かった。小川洋子作品何冊か読んだことありましたが、もっと読んでみるか。
ゴリラと人間、どっちが人間味あるのかなぁ。
井上麻矢『夜中の電話』父・井上ひさし最後の言葉 集英社インターナショナル
今は亡き井上ひさしは大好きな作家です。劇団こまつ座を引き継いだ娘さんの作品です。これいいですよ。毎日もがき苦しんでる中間管理職の人に読んでほしい内容です。
歳を重ねるってことは自分が愛したものが、はっきりと見えてくるってことなんだろうな。
では、また次回
「本が好きです」1
前にも書きましたが本が好きです。
365日活字に触れるのが。
いま58歳なんで、もう40年以上です。
そもそも学校の勉強というのをやった記憶はありません。大学にも行ってないので、受験勉強もしたことないです。ただ、ただ本を毎日毎日読みつづけてました。
あッ。高校のとき一度だけ勉強したことがありました。自分は野球のスポーツ特待で高校へ入学したんですが、高2のはじめに大きなケガをして無事野球部辞めることができました。そこからは、ほぼ自由気ままに生きてました。はい。
一度勉強したというのは、同級生の森くん(彼は当時親元を離れてアパートで一人暮らしをしてました)の部屋で、森くんが大量に手に入れたマンガ本(入手方法は書けません)をすべて読み終えてしまい、何もやることがなくボーッとしていると、森くんが「なーんもやることないから、中間テストの勉強でもやるか?」「・・・・・」「テスト勉強?」「だってやることないべさー教科書なら俺もってる」いま思うと森くんは、乱れた生活を送ってたけど基本的に勉強というのが好きだったようです。
森くんの指導のもと、数学とかの応用系は無理なので、国語とか歴史の暗記系を3日間ほぼ徹夜で集中してやった。テストを受けるとほとんど解った。ところがテストの翌日職員室から呼び出しがかかり、いきなり「お前カンニングしただろう!」「・・・・・」「これほぼ満点だ!」「それがどーした」「お前がこんな点数とれるわけがない!ろくに学校にもこないのに!」「じゃ先生、同じ範囲内で別な問題をいま作れ、いまここで答えてやる」先生とこんなやりとりしたのを覚えてる。こんな学校の先生より、森くんの3日間の集中講義のほうが指導力があるってことだわ。
もともと学校という空間には興味がなかったんで、なんとも感じませんでした。いまから40年以上前にも、日本や世界のフリースクールに関する本は世に出てたんで当時からたくさん読んでました。いまでも学校や教育ものは読みつづけています。40年本を読んでて思うのはjapanの学校教育では若きjapaneseたちは、あまりhappyにはならないってこと。
高校生の頃、読んでたのは小説はもちろんノンフィクション、哲学、ビジネス書、教育もの、なんでも手当たり次第読んでましたね。
本を読むことでガキながらに、学校という一時期だれもが通過しなければならない場所や時間にしばられる必要はまったくないし、世の中にはたくさんの場所やたくさんの人がいて、たくさんの道があると感じていたんだと思います。
自分が通っていた高校は当時流行っていた『ビー・バップ・ハイスクール』をもっと強力にしたようなダメダメ学校で1年間で退学者が40人くらいでます。わかりやすく言うと、1年生のときは全科で16クラスあったのが2年生では13クラス、3年生では10クラスになるという学校です。
担任や教科担当に女性の先生は、一人もいません。新任できても1ヶ月もったひとはいません。無理です。ハイ。
でも、すてきな先生もいました。
2年の時の担任小西先生。担当は体育でした。体育の授業はうちのクラスだけ自由で「今日は何やりたい?」全員「卓球!」「じゃ今日も卓球」毎回コレです。同級生の武田くんが、卓球の全国大会にでる選手で、本当は左利きなんだけど我々とやるときは右利きにしてもらって、武田くんひとり対クラスメートつぎつぎと。武田くん右利きでも誰ひとり勝てない。これ1年間やりました。
話しを小西先生に戻しますが、なぜか先生の奥さんが街なかで喫茶店をやっていて「たばこ吸うならよそではマズイから、うちのカミさんの店で吸え」とアドバイスをくれたり、
「お前の出席日数ではとても3年にはなれない」
「いい方法がひとつある。受験の監視員をやれ」
言われるままにやると、進級会議のあった夜自宅に小西先生から電話がきて「よかったなー、3年になれたぞー。やっぱり監視員がきいたな!」
でも小西先生は3年の担任からは外されました。なんせ2年のこのクラス、退学者25名という開校以来の記録をつくってしまったのです。
あんたは学校にも行かず、何してたんだと不思議でしょうが、これがとても忙しく過ごしてました。これはまたゆっくりと。
小西先生、あのときはお世話になりました。
ありがとうございました。
先生の奥さんホントきれいでした。
森くん
マンガコレクションのなかでは「のたり松太郎」よかった。
「本が好きです」1のはずが、昔なつかしい話しになってしまいました。「本が好きです」2からは本に集中していく所存です。
では、また次回